生物学オリンピック2012本選@つくば [生物・自然とか]
お久しぶりです。生物オリンピックから帰ってきました。
結果から書くと、おかげさまで銀賞で、代表候補入りできました。
去年も銀賞だったので結果的には成長していないといえばそうなるのかもしれないので、まあ見えないところで成長していると信じ込むのが最近のお仕事です。
んでまとめないとあまたが○○なことになるのでまとめます。これが最後の本選なので相当長いです。
1日目:8/17
朝早く起きてつくばまでTXで。これがけっこうしんどかった。。。
いくら東京勢とはいえそこそこ距離あるから前泊した方が良いんじゃないかみたいなことを言う方もだいぶいるみたいですが、なんとなく前泊しない方が良いみたいですね。ただし異論は認めます。
とりあえずすでに予選で圧倒的勝利をつかみ取っている灘とか灘とか灘に負け犬の遠吠えとみられる行為をしておく。
開会式で斜め前の中1っぽい人がすごい勢いで寝ていたのでそちらばかりに気がいってしまいました。
開会式のあとは実験試験予備体験という、まあ経験者と未経験者のギャップを埋めるための実験があって、そのあと試験。
去年はこの予備体験がなかったのですが、あるのとないのとでは大違い。ていうかないと試験が試験として成り立たない場合もあるのではないかという気すらしてしまいます。
最初の予備体験ではカイコの血球観察と解剖。解剖では「生殖器を探せ」とのことだったのですが、見つかる気配がなくてっていうか結局見つからず大焦り。
次の予備体験ではマイクロピペットの使い方みたいな感じで生化学を予想させるものだったのですが・・・
実験試験1:動物生理学・・・予備体験の内容がそのまま出ました。
①カイコの餌に関する摂食効率の問題②血球観察と個数を数えて計算させる問題③解剖してホルモンのはたらきについて考える問題
①は体重を見ていなくて撃沈。1/3も取れていないと思います。
②計算をいちじゅうひゃあくとかチキってたら合っていたので多分おk
③脳とアラタ体をセットで取り出すとかいう割とマジキチな問題があったのですがそれ以外は勘でもどうにかなる感じでした。
実験試験2:植物生理生化学・・・実験道具を見たときには完全にプロトプラストを予想していたわ。結果的にはこれがいわゆる「植物の問題」。
①熟したトマトとそうでないトマトから取り出した細胞壁に含まれるペクチンの性質の違いを確認する問題
②上の2つのトマトからペクチンメチルエステラーゼを取り出してその酵素活性を調べる問題
①と②を並行して行わなければならず頭が混乱することこの上なし。
①は考察がだいぶ違ったし、②は最初に酵素を取り出す過程でなんと8.8%NaCl5ml入れるのを忘れるという体を張りすぎた大茶番発生www
酵素反応する時になって気付き大体の量を計算して後から追加したのですが、それで反応させた結果一瞬で色が変わってしまったのでああやぱーり後から追加じゃダメだなと。
今考えるとこれでも良かったのか?(色が変わる速度が早すぎたり遅過ぎる場合は、酵素の濃度を調節する、というのがポイントだったみたい)
まあこの問題はみんな出来ていなかったっぽかったので良かったのですが、逆に言えばそういう差をつけられるところで取っておかないと予選のビハインドが生きてくると思い焦りまくりでした。
今思い返すとあの日の夕飯は普通だったな・・・
ちなみに宿泊場所は外国人研究者が滞在するためのマンション?のようなところ。すごく広かったので快適でした。んで相部屋です。
2日目:8/18
この日の予備体験はまさかのカビの観察と、ゲルへのアプライの練習。何か理論系が出されるのかと思ったのですが、また分子があるのかと思い気を引き締めました。
実験試験3:植物形態学・・・予備体験の内容と同じく、カビの観察でした。
①数種のカビを観察してスケッチ
②観察して得た情報を基に同定
①も②も特にミスったことはないと思います。まあ先生も「サービス」と仰っていたのであああ。
実験試験4:海洋生物学・・・電気泳動など今までの生化学系はこっちと実験2で分けられているようです。
①溶液量などを計算してプラスミドDNAを制限酵素で分解してそれを電気泳動する問題
②海洋生物の幼生を観察してその情報と系統樹を基に種を同定?する問題
①はここでミスったら死ぬと思ってやりました。そしたら実験試験3の約1枚しかない解答用紙に名前書き忘れたような気が激しくしてきてメラメラメラ。でもバンドは安定の汚く出て少し安心。
②は普通にミスった。
まあ2日目は(植物に比べると)若干易しめだったようです。ちなみにここまで問題についてgdgd書いておきながら言うのもなんですが、いろいろと記憶違いが発生していたらごめんなさい。
サイエンスカフェではJAXAの方のお話を聞きながら弁当を(またかと思いつつ)食べました。宇宙でのことはほとんど知らなかったのですが、宇宙での生体実験が地上での重力などがもたらす働きについて分かるというのは無知なりにも感動が。
夜は某氏の近くにいたら2時くらいになっていたので寝ました。
3日目:8/19
この日はそれぞれ数人ずつのグループに分かれて研究室で実験をしたり、一度集まっては植物園や剥製などの保存庫に入れさせていただいたりしていました。
まあ7月の筑波大訪問みたいなのを大幅に強化したような感じ。
眠かったのか、正直よく覚えていないのですが骨や剥製が大量に保存されている倉庫に皆で感動していたのは記憶にあります。
鹿の頭に銃槍っぽいのがあったのですが本当にそうなんでしょうかね。
実験用の-20℃部屋に入ったら割と寒かったので、これから暑くてたまらないときはこの時の感覚を蘇らせようと思います。
夜はパーティーでした。ここでまさか鉄緑の元同じクラスの人に会うとは・・・
夜中は適当に遊んだりしてから1時間くらい寝て終了。
4日目:8/20
実はこの日の朝までにヘルシアと)弁当が7食/9食も出されていたんですね?
宿舎を出てから筑波国際会議場に行ってそこで講演会を聴いて、そのあと表彰式と。
最初に代表候補の15人が発表されたのですが、去年と違い名前順ではなくて初っ端から飛ばされたと思ったときには頭が真っ白になりました。
それぞれの賞についても成績(が悪い)順?なのかな、まあよく分からないです。
分かっているのは、銀賞だということと、実験は上位10人に入っているということ(5位くらい?)。
まあ冒頭にも書いたとおり総合では去年と大して変わんなかったわけですが、予選が去年より10低い32位()であるということを考えると実験については去年よりそれなりに良い成績を残せたと思っています。
1位の方含め金の方々はおめでとうございます。
そんなこんなで終わりました。皆さんお疲れ様でした。
多分これが最後の本選となったと思います。充実した4日間でした。3泊4日生物好きがこんなに集まってあれこれするわけですから。
そういうことを考えると、中学生で行けなかったことが本当に悔しい。。。行った人は本当に羨ましいですよ。
ちなみに今年も去年も中学生が一昨年より断然多かったけど、予選の問題が変わったらしいですね。
先生方やスタッフの方々は本当にお世話になりました。ありがとうございます。
今後の話をすると、やはりまた12月にセミナー的な何かがあってまたもや3月20日に代表選抜試験があるようです。
今度こそ代表にならねば!いろいろお世話になってるわけだし。(とはいえプレッシャーがやばいことになってるwwwっうぇっうぇ
てなわけで今日はここらへんで。